一 昨日から天気が悪かったので、雪山になってることを密かに期待して行ったら、ビンゴ!だった。植樹祭公園から不動沢を登って山頂へ、下りはメジャーなコースを富士見平まで降りて公園へ戻る計画を立てたのだが、公園へ向う入り口のゲートが閉められていた(T_T)。やむなくゲートの前に車を止めて不動沢の登 り口まで1時間ほど歩く羽目になった。
車や人の足跡のない所に自分の踏み跡を残して進むのはとても楽しい。ところどころにシカであろう蹄の跡やウサギの足跡が道路を横切っている。シカ の姿は山中でたまに見かけるが、ウサギにはなかなかお目にかかれない。あまり見たくないのはサルで、絶対見たくないのはクマである(^_^)。山の中でも 意外とビクビクしてます…orz
不動沢からのアプローチは初めてなので、登山道が雪で隠されているから迷わないようにと思っていたが、その心配は全然なかった。標識がしっかり付けられているし、赤テープの目印もあるし。不動の滝までは雪の深さもすねぐらいまでだった。
不動の滝は水の音もまだ大きく、アイスクライミングはもう少し先かな、と思った。不動の滝を過ぎて少し行くと登山道が崩落していた。藪の中を左側に巻いて登る。
沢も細く水もなくなり、いよいよ雪の深い登りとなる。「ししくい坂」の看板の横をよじ登り、枝の雪が背中に入るのを払いながら急登を這い上がって行 く。いつも思うのだが、奥秩父は薄暗くじめじめしている感じだ。岩に張り付いた苔がそう思わせるのだろうか(雪に覆われて見えている訳でもないのに)?
途中でアイゼンを装着し、岩の上を滑り落ちずによじ登る。右側に時々見えていた岩壁が空に代わり、山頂に近づいて来たことを感じる。勾配が落ち、両脇に迫っていた木々が広がり富士見平からの登山道とぶつかった。すぐ山頂である。
山頂では富士山も南アルプスも八ヶ岳も雲に覆われ、残念ながら景色には恵まれなかった。不動沢の登り口から約3時間で到達、雪の中の満足の行く山行となった。
下りは水分を含んだ雪が凍ってガジガジとなった登山道を、富士見平目指して下降する。瑞牆に来たら、帰りの温泉はいつも寄る「増富ラジウム温泉」である。鉄分を多く含んでいる鉱泉なのだろうか、温度が低く赤錆びっぽい。頭の中は既にお湯に浸かっている(^_^;)。
夏、爽やかな風に吹かれての稜線歩きも楽しいが、雪を掻き分けて登り、太陽に輝く雪景色の山稜を眺めるのも大好きである。帰りの道すがら白く輝く八ヶ岳が素晴らしかったのでデジカメに収めた。反対側には富士山がいつもの美しい姿を見せていた。
今度はどこに行こうかな?
(071224)