書散らし

仕事で中国シンセンへ行って来た

仕事で中国の経済特区があるシンセンへ、行く機会を得た。中国には2003年に1度、上海と無錫に訪れたことがあるだけだ。あれから反日デモや毒ギョーザ、チベット問題などがあり、あまり良い印象は持っていなかった。

さらに製造業に勤めていることから、中国は競争相手であり、経済成長の早さを見て脅威を感じている。が、今回の訪中で少し中国を冷静に見ることができた。

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訪中した初日は休日だったため、ホテルから歩いて地元のスーパーマーケットへ行ってみた。1階が主に食料品、2階、3階が服飾、化粧、雑貨、電化製 品など販売されていた。値段の方は日本と比較すると高くても7割以下だが、そこが都会と言うこともあり、中国内の他よりは、少し高い方かもしれない。

見て回って感じたのは、モノがあふれている、と言うことだ。お金さえあれば、しかもお金持ちでなくても、必要なものは何でも手に入るわけだ。

会社の中は、200,300人いる広いオフィッスで、各人イントラネットに接続されたPCで作業をしている。ホテルでもインターネットに接続できたが、日本 で言われるほど接続規制を受けている感じはなかった。2chの表示や書き込みもできた。反政府でなければ、さして不都合はないのであろう。

また、そこの会社で働く人たちのご厚意で、外国人観光客が行かないであろう現地のレストランへ連れて行ってもらった。今風の白を基調とした明るい 店内で、通りに面した部分はガラス張りで外から丸見えの広いレストランだった。円卓で中華料理を食べること以外は、横浜の中華街とはイメージが全然異なっ た。店内は満席で、食事に来てる人たちも若い人たちが多く、小奇麗な感じを受けた。

シンセンが急速に発展した都会と言うこともあり、欧州の石造りな街並みの重厚さと比較すると、東京など日本の都会にはるかに近い。さらに容姿は同じアジア人であり、歴史的に中国から宗教や思想を学んできたことからも、西洋人やアラブ人に感じる異質さはない。

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社会体制の異なる国であり、今まで色眼鏡を付けて見てたこともあり否定的ではあったが、大きなマーケットになりつつある現状を考えると、最重要国である事を再認識した。

仕事を介してどのように付き合って行ったら良いか、今はまだはっきりとした道筋は見えない。しかし出遅れはしたが、できる限り早く舵の取り直しをして行きたいと強く感じた。