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CentOS 5.1で社内LAN構築のための備忘録

社内LANで利用しているWindows Server 2003を、CentOS 5.1に置き換える試みについて、利用の仕方がいろいろと異なるための技術的内容を、備忘録として残して置くものである。Webサイトに公開するのは、ブ ログ的な意味合いと、後日参照のため、情報の共有、そして誰かのアドバイスが貰えるかも、というちょっぴり期待も持っている。最後までたどり着けるか?今 のところ自信がないというのが正直なところであるが、前進することにしよう。

なぜWindows Server からLinux Server に変更しようとするかであるが、その前になぜWindows Serverなのかである。多くの人がそうだと思うが、PCを利用していれば、それはほぼWindowsである。会社で複数の人が利用していれば、データ もプリンタも共有したくなる。インターネットへの接続も当たり前である。なのでLANによる接続は必然だった。

ところで共有データは、他部署との切り分けやアクセス制限など、セキュリティを確保する必要がある。また、我々が使用している言語は日本語だ。その ような事情と、PCの発展で利用されてきたOSを見ると、MS-DOSからWin3.1、そしてWin95、Win98と来た。なので、サーバは Windows NT Serverの導入となった訳である。

実は一時期Miracle Linux2.1でSamba2を利用していたことがあった。しかしH/Wの進化が早く、ハードディスクの容量が増え、ATAからSATAに置き換わり、 簡単にRAID 1が組めるようになってくると、その当時はWindowsなら確実に利用できたため、コスト上結局Windowsに戻ってしまった。また一番大きかったの は、セキュリティ確保でWindowsによる管理が容易だったことだ。

では、なぜ今さらLinuxにしようとしているのか?それは結局、S/Wのコストである。Windowsは、お金ばかり払わされているような感覚を 拭い去ることができないのである。事実、ファイル共有であってもクライアントアクセスライセンス料を支払わなければならない。ファイルサーバも一台では済 まないし、DBサーバやメールサーバ、その他はどうなるのであろうか?

いよいよWindows Serverも新しいバージョンの出荷の声が聞こえてくると、「ああ、またお金がかかるのか?」となるのである。

しかしながら、パソコンに慣れ親しんでいるとはいえ、Linuxにはなかなか移れない。インストールやアップデートなど操作の問題、セキュリティの 問題、日本語の問題、そして個々のプログラムの完成度の問題など。すべてを一人で解決するのは容易ではない。100人以下の企業でIT専任者がいなけれ ば、ほとんど不可能と思われる。自分もその中に含まれている。

今回Cent OS 5.1で置き換える決意をしたのは、Cent OSがエンタープライズLinuxの提供を目的としていること、リリースサイクルが長くて安定しているという評判、それがRed Hat Enterprise Linuxをベースにしているという所から来る安心感、である。

そして目的とするセキュリティの確保とファイル共有では、LDAPによりユーザ管理を統合し、SambaサーバからLDAPを利用してファイル共有が可能なようだからである(これから構築する分けだが)。

今回の作業にあたって、「CentOS5で作るネットワークサーバ構築ガイド」を技術資料として利用させていただく。まとまりが良く、内容も濃い が、Linux入門者用ではないし、コマンド操作についての詳細はないので、本屋などで中身を確認してから購入するのが良いと思う。

その他、以前購入した「Red Hat Linux9 サーバー構築完全攻略」や「Linux Q&A ビギナーズTips」など参考にしつつ、Google検索が一番お世話になるかなと思う。

能書きを垂れて恐縮だが、後で振り返ったときのために書き留めた。