山歩き系

2008-06-07 乾徳山(道満尾根から扇平、天狗岩山頂へ)

0607tenguiwa昨日の天気予報では、梅雨の時期の土曜日だが「晴れ」、と出ていたので「シメタ!」と思い山に出掛けることにした。

以前から、機会があれば登ってみようと思っていた山、「乾徳山」である。

標高は、2000m程の山であるが、クサリ場が3か所あり、中でも山頂直下は、写真のように迫力満点である。転落すれば、もちろん、死亡することもあるだろう。

また、頂上からの眺望は、360度素晴らしい景色のはず、なのだが、ガスがかかってしまい残念ながら今回は、お預け、となった。秋になったら、もう一度来ようかと思う。

と言う訳で、天気も、体調も不発な状態の山行となってしまった。

0607kentokutrc今回は、以前購入したGARMIN社のハンディナビを使い、歩いたルートを記録して、カシミールを使って地図にトレースを表示するのも楽しみの一つとした。

結果はご覧の通り、道満尾根取り付きで尾根の入り口が分からず、林道を進みすぎているところまで記録されている(^_^;)。

また、衛星がキャッチできず、ルートからはみ出した場所を記録している個所もある。

電波のキャッチだが、何回か使ったが、ザックの中に入れてあると記録できないことが多い。今回は、ショルダーベルトにナビを水平に取り付けられるカメラケースを購入して使ったところ、上手くいった。

さて、山の話に戻ろう。小楢山に行った時もそうだったが、最近、入山口へ行く途中、鹿止めのゲートがある事が多い。必ず鎖を巻いて閉めるように、と掲示がされている。鹿が増えて、農作物が荒らされるようで、山里も大変である。

道満尾根の取り付きは、林道が整備された所為だろうか、尾根の末端の入口が貧弱で看板もなかったので、もう少し進んで探してみることにした。が、結 局戻るはめになった。鹿止めゲートを越えて、尾根を切り落とした中弛み(峠)手前に、左上へ入って行けるところがあり、そこから尾根に取り付いた。5分か ら10分ほど登ると、左下へ徳和へ下る看板があったので、別の入山口があるのだろう。

この道満尾根の登りは、結構急斜面な個所があるのだが、ペースを合わせることができず大汗かいてバテてしまった。道満山を越えて扇平へ行く途中、大 平牧場からの林道を横切るのだが、山道で突然林道に出くわすと気持ちが盛り下がる一方、どこかでホッとしている自分もいて複雑である。

扇平だが、地図とナビのルートを見てもらえば分かる通り、山道を歩いていると地図のルートからはずれて、自然と月見岩の方へ行くようだ。月見岩周辺は、カヤトの原でとても気持ちのいいところである。が、天気に恵まれず、バテていたので気分はどうでもよかった。

ここから山頂まで、急登とクサリ場になる。山頂直下のクサリ場は3級程度なので、慣れている人なら鎖を使わなくても登れるだろう。くれぐれも転落しないように(自己責任です)。

山頂は展望に恵まれなかったので、そそくさと巻き道を使って下山することにした。オソバ沢から登ってくると道満尾根、月見岩、巻き道に分岐する十字 路があり、巻き道の方へ少し入ると「高原ヒュッテ」に出るが、巻き道から降りてくるとそこに到着する。白い荒廃した建物があり、以前はビールや高原牛乳が 売られていたのかと思うと、風景が思い浮かんで妙に感傷的になってしまう。

0607kokushigaharaこの辺一帯は、国師が原と呼ばれているようで、明るくて雰囲気のとても良いところだ。

山桜が満開で、多くの人を喜ばしてくれている。秋も紅葉が、きっと綺麗に違いない。

ここからは、一気に徳和川の林道まで下降した。山全体は、道満尾根もオソバ沢も1100mぐらいまでは杉林で鬱蒼としており、1200mを越えると 広葉樹林が多く、明るくなってくるようである。楽しみにしていた眺望が得られず、残念ではあったが、無事に下山できたので良しとしよう。

いつものごとく温泉に立ち寄り(笛吹の湯)、帰路に就いた。


駐車場出発(6:30)-道満山(7:45)-月見岩(9:00)-山頂(10:00)
高原ヒュッテ(11:45)-駐車場(13:05)