カテゴリー : 山歩き系

2007-11-18 初冬の小楢山を父恋し路から登る

konara2007先月の山行が結構強攻だったため、モチベーションも盛り下がってしまい、山へ行くのが面倒くさかった。知り合いが、「山へ行くのは好きだけど、玄関を出るまでが億劫だ。」って言っていたのを思い出した。冬が近づいてきたこともあり、ここら辺は比較的晴天の日が多いので、そろそろ出掛けようか。

小楢山は、山梨市の北方に位置する標高1,713mの低山である。アプローチは、焼山峠からとオーチャードヴィレッジ フフからがあるが、後者を選択、朝7:20にPを出発した。

Pからは、いきなり鉄柵の扉を開けて林道に入って行くが、林道の片側には2m程の高さの柵が続いている。ふと見ると、黄色地に黒で「熊注意」の看板、この柵はクマ止めなの?50分ほど歩くと「母恋し路」と「父恋し路」の分岐に到着。父恋し路を選択する。このルートはあまり登られていないらしく、また、枯葉も積もっており踏み跡がハッキリしない。しばらく登ると工事中の林道を横切った。

林道を越えるとようやく登山らしくなり、分かりにくい登山道を、岩や木に付けられた赤ペンキを拾いながら登る。所々お地蔵さんがあったりする。1時間少々で大沢山頭に到着し、視界が開けた。ここからは小楢山山頂まで続く尾根道で、山登りの中で楽しいひと時となる。途中、鎖が掛けられた岩場を登り、しばし展望を堪能。小楢山山頂では、ここより景色が良くなかった。

山頂では食事をしながら下山後の温泉を思い浮かべ、食べ終わったらそそくさと山頂を後にした。山登りの楽しみの一つが、下山後のひとっ風呂である。今回は、大弛峠に向かって牧丘を少し奥に入ったところの、鼓川温泉というところだ。お昼の時間だったせいか入浴客は少なく、日の光が湯船にキラキラ反射して、まったりととても癒される時間を過ごすことができた。前回の山行から1か月ぐらいしか経ってないのに、すっかり落葉して冬支度になっていた。移り変わりの早さに、改めて驚いた今回の山行でした。

2007-10-10 仙丈ヶ岳から仙塩尾根、北岳へ

senshio2007先週末3連休の土日を利用して、南アルプスの3,000m峰仙丈ヶ岳、北岳に単独テン泊で行ってきた。記録の方は、機会があれば別に掲載したいと思う。

広河原への入山者は非常に多く、芦安の駐車場、広河原へのバスは大変混雑した。北沢峠から仙丈ヶ岳へは、小仙丈ヶ岳を通る尾根ルートを利用し、仙丈ヶ岳山頂に登ったが、このルートも山頂も賑やかだった。

今 回のハイライトは、仙丈ヶ岳から仙塩尾根を通って野呂川越えで両俣に下降、野呂川左俣の大滝から取り付き、中白根沢の頭への急登、北岳山頂に至るまでであ る。仙塩尾根は長く、途中に小屋もないため一般登山者は入りにくい。また、両俣小屋も野呂川の奥まったところにあるため利用者は他と比べて少なく、しかも 左俣大滝まで繰り返し徒渉があるため北岳に登るこのコースの利用者も、また非常に少ない。今回の山行でも会ったのは、仙塩尾根では二人連れのパーティ1 組、北岳へは自分以外に僅か一人だった。

仙丈ヶ岳山頂には多くの登山者がいたが、仙塩尾根に踏み込む者は自分のみで、ようやく静かな山旅が 始まると思うとワクワクした。大仙丈ヶ岳の岩稜から急激に下り、ハイマツ帯、樹林帯と2700mぐらいから野呂川越え(2300m)までアップダウンを繰 り返しながら少しずつ高度を下げる。高望池までは、最高の尾根歩きだった。

しかーし、高望池から様相が一変、野呂川越えのコル、そして両俣 まで下降するまでの間、コメツガの大木が根こそぎ折り重なって倒れ、細い登山道をふさいでしまっていた。地面をはいずり、藪をこぎ、大木を乗り越え何度も 踏み跡を見失いながらもやっとの思いで野呂川越えまでたどり着いた。登山者の少ないコースなので、整備されるまでにはしばらく(数年)はかかるのではない かと思った。

両俣小屋へは初めて来たが、小屋のおかみさんはよく雑誌などで紹介されている方で、大変良い人だった。というのも、翌日の野呂 川左俣からのアプローチは、先週の雨続きで増水して危険かも知れないし、北岳から誰も下山してきていないので中止した方が無難だと言っていたのだが、夕暮 れ時、北岳から一人下山者があったら、早速テン場の自分のところに来てその人を紹介してくれて、情報を聞き出してくれた。そのとき彼女の左手には、オタマ が握られていたのを自分は見逃さなかった。

翌日は、4時起きで出発準備に取り掛かり、薄明るくなった5時過ぎに出発した。既に他の皆さん は、単独者一人を除いて誰もいなかった。早朝、野呂川の二股を徒渉、一人大きな声で「つめたぁ~」と叫んで渡った。左俣を大滝まで、何度となく渡り返しな がらつめて行ったのだが、ストックを持って行ったおかげで、靴を脱いだのは最初だけで済んだ。

kitadakenishi2007い よいよ大滝2200mから、中白根沢ノ頭2840mまでの急登である。前日の疲れもありペースもなかなか上がらなかったが、中白根沢ノ頭直下に到着すると 視界も開け、ようやくハイマツの入り混じった岩稜歩きとなった。天気は上々、北岳と間ノ岳を結ぶ吊尾根は、穂高岳の吊尾根よりも優しく柔らかに感じた。北 岳を登る多くの人は、東側からのバットレスを見上げる景色を目にするだろう。自分のように西側の景色を堪能できる登山者は、あまり多くないと思われる。 ちょっと嬉しい。

山頂まで登る間、ヘリが何度か頭上を行き来するので笑顔で手を振っていたのだが、翌日新聞を見たらバットレスで遭難者がいたらしく、救助活動中だったようだ。のんきな登山者だと思われたに違いない(^_^)。

肩 の小屋分岐に到着し、いよいよ山頂に到着する。富士山もその黒いシルエットを見せてくれ、仙丈ヶ岳からぐるりと甲斐駒、遠くに八ヶ岳、手前に鳳凰三山やア サヨ峰、間ノ岳と吊尾根、その向こうはよく知らないが農鳥か塩見か。はるか北の方に大キレットと槍ヶ岳のシルエットが見え、北アルプスのそれと認識でき る。北岳は、日本で2番目に高い山3192mである。

下山は、北岳山荘のトラバース分岐から八本歯のコル、大樺沢を広河原1500mまで標 高差1700mを下る大下降である。八本歯のコルまでの途中、梯子の架け替え作業をしていた。標高2900m付近の作業である。しかも多くの登山者が往き 来する。感謝の気持ちを込めて「御苦労さま」と声をかけた。

広河原までは、気力と体力だけの勝負となった。それでも16時のバスに間に 合うようにと、必死に下山した。16時10分前に何とか広河原のバス停に到着したが、すごい人だ。多分立ちっぱなしで1時間揺られるか、乗り切れず17時 発に乗るかというところだろうと考えていた。ところが運が良かった。何と乗合タクシーにスベリ込み乗れたのだ。タクシーのおかげで、遠くに回された駐車場 まで送り届けてくれた。そこは、金沢の湯の下の駐車場だったので、そのまま温泉で汗を流した。

1週間たった今も興奮が醒めず、そして転倒した怪我もまだ痛い。それでも、次の山行に想いを馳せている。

2007-09-23 八ヶ岳阿弥陀岳中央稜から赤岳

中央稜のアプローチは初めてのため、二俣から右俣を奥に入り過ぎて、取り付きまで30分ほどロスしてしまった。あちこちに「四区」の奇妙なペイントがあり、ちょっとしたミステリーだったが、尾根に取り付いてすぐに分かった。迷ったら「四区」を目標にすると良い。

下部と上部の岸壁は、巻けるので全然問題ない。御小屋尾根上部のガラ場より、足場はいいように感じた。

okoya2007天気が悪くて残念だったが、上部岸壁を抜けてから御小屋尾根分岐までのハイマツ帯の登りは、とても気持ちが良い。左に御小屋尾根稜線、一面がハイマツ、右はガスで見えなかったが南稜が展望できたのだろう。それと八ヶ岳はライチョウがいないのが寂しい。

阿弥陀岳山頂は10時半過ぎに到着した。午後には雨が降るかも、と思っていたにもかかわらず欲が出て赤岳を往復した。案の定、1時間ほど雨の中を下降するはめになった。帰りは、延命の湯に入って但馬家で塩ラーメン食べようと思っていが、結局、這這の体で帰った。

7月から月2回ほどの日帰り山行で、ようやく体が山に慣れてきた。膝も、下りを注意すれば痛みが出ず、少し自信が付いてきた。いよいよだなぁ。